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 【環境システム評価研究】
 納富研究室は、「環境システム評価研究」という研究指導名で活動を営んでいます。環境やエネルギーに対する様々な課題や問題を解決し、より望ましい社会を作り上げてゆくためには、いろいろなアプローチがあります。政策的アプローチ、技術的アプローチ、経済的アプローチ、民間主導活動的アプローチなど。それら多様なアプローチの実施に当たって、果たして環境面はもとより、社会面、経済面、そして地球システムにとって意味のあるアプローチであるのかどうかを、できる限り客観的に見定める必要があります。そのような”評価”を基本として、様々なアプローチの是非を吟味する、それが「環境システム評価」です。
 研究室で取り組んでいる研究テーマは、専門分野で言うと「機械工学・熱工学」を基礎とした考えに基づいています。少し堅苦しい印象を受けるかもしれませんが、それが基盤ですのでご容赦ください(笑)。
 しかし、環境やエネルギーに関係する課題(研究対象)の多くは、多岐にわたる分野が横断的・複合的に関連する”複雑系(分野融合型)”の研究領域として対応する必要があると言われているので、ある一つの分野の知識や経験だけでは、それが持つ関係性や複雑性、真の問題の所在を理解したり解き明かすことは困難だと考えます。
 故に、納富研究室では、取り組む研究テーマに求められる学問分野・領域も、例えば、社会学、経済学、倫理学、哲学、生態学、農学、林学、その他工学など幅広い知識や経験が必要となります。でも、最初からこれらの学問分野を十分に修めてからでないと研究に取り組めないというわけではありません。一つの分野のみにこだわること無く、様々な知識や経験を駆使しながら新しい領域を開拓・創造する気概を持って活動を展開しています。

[研究テーマの設定例]
・ライフサイクル思考に基づく社会の持続可能性に関する研究
・非食糧系バイオマスのエネルギー・資源(廃棄物含む)利用に関する研究
・森林や農業の持つ多面的機能の定量的評価手法に関する研究
・環境と経済の両立を志向した持続的な森林管理・経営手法に関する研究
・データセンターおよび生成AI(LLM)の環境効率性評価と、その政策測定ツール化に関する研究
・地域(環境)資源の活用による地域活性および教育活動の展開に関する研究
・企業や組織における環境活動の持続性に関する研究
・熱音響現象を利用したエネルギー変換システムに関する研究 など

是非、進学を考える学生さん、共同研究の可能性を模索している企業・公共団体等の皆さんは、上に挙げた研究テーマ例だけではなく、色々なテーマや取り組みの可能性がありますので、お気軽にお問い合わせ・ご相談ください。

[Research on "Environmental System Evaluation"]
What is good or bad, better or worse, best or worst ? It is very difficult to judge something because the basis of value will be influenced by a variety of aspects such as environmental aspect, economical aspect and social aspect.
We in our laboratory, focus on development of the evaluation methodology which takes into account not only environmental aspects but also economical and social aspects. And final target of our research works is to advance the comprehensive evaluation methods applicable to the energy and environmental, biological and social system.

The researches conducted in our laboratory are based on mechanical engineering and thermal engineering, but environmental researches need to make use of knowledges and experiences of sociology, economics, ethics, philosophy, ecology, agronomy, forestry and other disciplines. We expand and develop our research to new academic fields.

[Examples of Research Theme]
・Research on the sustainability of society based on life cycle thinking
・Non-food biomass utilization(including wastes) for energy and materials(mainly evaluation of LULUCF)
・Quantitative assessment of forests' and agricultural multifunctional role
・Study on the environmental efficienty assessment of Data Centers and Generative AI(LLM), and their application as Policy Measurement tools
・Economically and environmentally sustainable forestry management system
・Research on regional revitalization and development of educational activities by utilizing regional (environmental) resources
・Improving community attachment and the education system required for it
・Research on the sustainability of environmental activities in companies and organizations
・Energy conversion system with thermoacoustic phenomenon and so on

研究室の紹介ビデオです。活動を進めるにあたっての、背景・動機・狙い、そして教育面で期待する効果、研究テーマや研究室の日常などを紹介したものです。研究室の”色”を理解していただけるかと思いますので、是非ともご覧ください。
Following is the intruduction video of Nohtomi Laboratory. It contains a lot of information concerning to research activities and laboratory atmosphere, so you can easily understand our laboratory ! Chech it out please !

研究室紹介ビデオ
(Laboratory Introduction Video)

研究活動を進めるにあたっての、背景・動機・狙い、そして教育面で期待する効果を整理したものです。研究室の”色”を理解していただけるかと思います。
Followings are the background and motivation of research activities. You can easily understand the characteristics of our laboratory.







下図は研究室にて実施中・今後実施予定の具体的な研究テーマです。興味・関心を持っていただけるテーマはありますか?詳細についてはお問い合わせください。
Followings are current and future research themes in the laboratory. If you have questions, please feel free to ask me.



【2026年度研究紹介:データセンター×AIの環境システム評価】

 

※クリックすると拡大します

 納富研究室でM2(来年から博士後期課程進学希望)の呉晨曦(ご・しんき)です。「データセンター(DC)の環境評価」と「生成AIモデル(LLM)のエネルギー・環境評価」をテーマに研究しています。
 生成AIの急拡大を支えているのがDCであり、IEAの予測では世界のDCの電力消費量は2030年までに日本全体を上回るとされています。その環境負荷は、もはや一企業の問題ではなく国・地域レベルの課題です。ただ研究を進めるうちに、「そもそもDCの環境負荷は正しく測れているのか」という根本的な問いに突き当たりました。現行のPUE等の指標は「どれだけ電力を投入したか」しか見ておらず、そのDCが何を生み出したか——すなわち"効用"——を捉えきれていないのです。
 そこで私は、投入(環境負荷)と産出(効用)の両面から、DCとAIの機能を定量的に把握し、その価値を評価する手法づくりに取り組んでいます。これはまさに、納富研究室が掲げる「モノの機能を定量化し、その価値を明らかにする評価手法を開発する」という理念を、AI時代の新しい対象へ広げる試みだと考えています。環境・社会・経済の各側面を統合し、将来的には行政の政策測定ツールとして役立てることを目指しています。
 これは研究室でも新しいテーマで、私自身も手探りの部分が多いですが、先生方はとても前向きに後押ししてくださっています。理工系・文系を問わず、AI・データセンター・環境・エネルギー・政策のいずれかに関心のある方は、進学を検討中の段階でもぜひお気軽にご連絡ください。一緒にこの新しい分野を切り開いてくれる仲間をお待ちしています。

【過去の研究テーマ】









納富の研究業績等に関する情報は、以下のリンクにて紹介されています。
Followings are published papers and some other information of Prof. Nohtomi .


研究業績(click here)


最近の研究室の発表論文情報を以下に紹介します。(新しいもの順です)

【査読論文】

  • ・呉 晨曦、納富 信、「Open-Source LLMのコスト最適化推論:圧縮技術と推論モードがエネルギー効率に与える影響の評価」、エネルギー・資源、2026年7月号、Vol.47 No.4、2026.7(DOI : 10.24778/jjser.47.4_117)
  • ・石 佳凡、納富 信、「森林環境譲与税の活用実態と地域別の特徴分析-私有林人工林面積が1000ha以下の市区を対象に-」、環境森林研究 Vol.74、pp.17-20、2023.3
  • ・石 佳凡、納富 信、「ステークホルダー分析を用いた埼玉県西川地域における林業関係者の認識課題等の考察」、環境森林研究 Vol.73、pp.1-4、2022.3
  • ・王 任卓、納富 信、「温暖化防止プログラムにおける受講者の感覚・行動変容に関する研究-環境配慮行動モデルに基づく内容設計と効果の考察-」、日本LCA学会誌 第17巻第2号、pp.110-123、2021.4(DOI : 10.3370/lca.17.110)

【口頭発表(ポスター発表含む)】

  • ・呉 晨曦、納富 信、「Open-Source LLMのコスト最適化推論第二報:QEEA-品質エネルギー効率評価フレームワーク」、第45回エネルギー・資源学会研究発表会、2026.8
  • ・松澤 和浩、納富 信、「外食産業における食品ロス削減に向けた消費者の行動変容に関する研究ービュッフェ形式の宴会における3010運動の有効性と普及仮題の分析ー」、第46回日本フー路システム学会大会、2026.6
  • ・張 容、石 佳凡、納富 信、「地域林業における持続可能な労働力確保に向けた新規就業者の定着要因分析」、第137回日本森林学会大会、2026.3
  • ・石 佳凡、納富 信、「都市住民の森林への関与意欲からみた都市と農村連携による森林整備の方向性」、第137回日本森林学会大会、2026.3
  • ・呉 晨曦、納富 信、「Open-Source LLMのコスト最適化推論:圧縮技術と推論モードがエネルギー効率に与える影響の評価」、第42回エネルギーシステム・経済・環境コンファレンス(エネルギー・資源)、2026.1
  • ・蒋 妤昭、納富 信、「都市公園緑地の保健・レクリエーション機能に関する景観印象評価-代々木公園における樹種の違いに着目して-」、第22回環境情報科学センター・ポスターセッション、2025.12
  • ・高 展、納富 信、「東京都におけるアライグマハクビシン防除対策に関する研究ー足立区・世田谷区・日野市を対象としてー」、第22回環境情報科学センター・ポスターセッション、2025.12
  • ・柯 琳兪、納富 信、「国立公園における利用・保全に関する研究-秩父多摩甲斐国立公園における住民参加の実態調査を中心に-」、第22回環境情報科学センター・ポスターセッション、2025.12
  • ・酒井 丈輔、納富 信、「飲料業界の環境情報に対する市場の反応の分析-キリンHDのニュースリリースと株価変動の関係に着目してー」、第22回環境情報科学センター・ポスターセッション、2025.12
  • ・張 初萌、納富 信、「環境メッセージにおける言語とフレーミングの効果~プラントベース食品購買行動をめぐる日英バイリンガルの認知的反応~」、第22回環境情報科学センター・ポスターセッション、2025.12
  • ・永井 真美、納富 信、「環境配慮行動の促進要因に関する研究~セーリング競技大会の運営を通した環境負荷低減のための行動変容メカニズムの解明~」、第22回環境情報科学センター・ポスターセッション、2025.12
  • ・車 俊龍、納富 信、「宅配バッグ利用促進に向けた消費者受容性の要因分析-再配達削減に資する仕組み構築を目指して-」、第22回環境情報科学センター・ポスターセッション、2025.12
  • ・石 佳凡、納富 信、「林業関係者間の意識共有による持続可能な森林経営への影響に関する考察」、第136回日本森林学会大会、2025.3
  • ・叶 柯嵐、石 佳凡、納富 信、「天然乾燥における間伐材の含水率変化に与える影響要素に関する検討」、第136回日本森林学会大会、2025.3
  • ・菅田 拓和、石 佳凡、納富 信、「森林内間伐作業における時間生産性およびエネルギー^生産性向上に向けた検討」、第136回日本森林学会大会、2025.3
  • ・名富 大峨、納富 信、「地域おこし協力隊活動が地域社会に与える影響に関する研究-地域産業に従事する地域おこし協力隊隊員に着目して」、2025年度日本地理学会春期学術大会、2025.3

研究室で過去に取り組んだ研究テーマ(修士論文研究)は以下のリンクで紹介されています。
Followings are past researches(Master Thesis) conducted in the laboratory.

過去修論研究(Click here)